連日、暑いですね。夏ですね。夏が苦手な文具ソムリエール、菅未里です。

しかし、気温の上昇につれ弱っていく私とは正反対に、子どもたちは元気ですね。あちこちから、子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。夏休みが近いから、気持ちも上がっているんでしょうか。

……と思っていたら、小さなお客さまがいらっしゃいました。

ふむふむ、小学校が夏休みのうちに、一学期にイマイチだった教科を挽回したい。ついては、勉強の効率を上げる文房具はないか、というご相談です。

真面目ですね。では、これなどいかがでしょうか。ゼブラのシャープペンシル「デルガード」。芯が折れにくいから、勉強に集中できま……え、もう持ってる? なかなかやりますね。

じゃあ、とっておきのアイテムをお出ししましょう。ちなみに、苦手な教科は? ……なるほど、社会ですか。

ではこれを。学研出版の「社会科暗記ふせん」です。

今ブームになっている「付箋ノート」をご存じですか? これは商品名ではなく、一種のノート術です。

特徴は、ノートに書き込むのではなく、ノートに貼った付箋に情報を書き込むこと。小さな付箋に書き込むことで情報をまとめられますし、付箋を剥がして移動することもできますから、苦手項目などを整理することもできる。結果、勉強が効率化する、というわけです。

この「社会科暗記ふせん」は、その付箋ノートのために作られた「学習ふせんシリーズ」のひとつです。ポイントは、「原因」⇒「出来事」⇒「結果」というフォーマットが用意されていること。

歴史上の出来事を丸暗記するのは大変です。語呂合わせにも限界がありますからね。でも、「原因」⇒「出来事」⇒「結果」というように、背後にある文脈と一緒に理解すると、覚えやすい。しかも、複数の出来事を一度に覚えられます。

昔からある勉強法ではありますが、それをフォーマットにしたのが、この「社会科暗記ふせん」です。暗記ははかどるし、理解も深まる。歴史、地理、公民に対応していますから、中学校に進学しても使えますよ。なお、学習ふせんシリーズには英語や古典対応のものもありますから、長く付き合えます。

付箋ノートということでご紹介しましたが、必ずしもノートに貼らなくてもOKです。たとえば、壁に大きな壁紙を貼って、そこに貼り付けていく、などはどうでしょう。勉強した量が「見える化」されますから、自信につながりますよ。いろいろな使い方ができるのが付箋の魅力です。

しかし、夏休みはまだ先だというのに勉強熱心ですね。えらい、えらい。……え? 好きな子が社会が得意だから自分もがんばりたい? あらら、そんな下心があったんですか。

でも、そんな目的にも付箋ノートはぴったりかもしれませんね。SNSを見ると、たくさんの学生さんたちが自分の付箋ノートをアップしています。ひょっとすると、気になる彼女ともSNSでつながれるかもしれませんよ。