森市文具概論

【特集 ISOT 2018】日めくりふせんカレンダーとペン型ハサミ

  • 2018年08月24日

超かわいい「ふせん式カレンダー」

「文房具好きならちょっと見逃せないなー」というオーラがビンビンに出ていたのが、ケープランニングの卓上ふせんカレンダー『himekuri』だ。
台紙に一週間7日分の日付が書かれたふせんが横一列に並んでおり、例えば月曜日が一日終わったらぺりっとめくると、その下から翌週の月曜日の日付が現れるようになっている。常に今日の日付から一週間先が見渡せるわけだ。

実はこれ、昨年のISOTでも展示されていたもの。じゃあなぜ今年バージョンが「文房具好きなら見逃せない」のかというと、新柄が出たのだ。『ステーショナリー』柄と『ひづけねこ』柄の2種類。
文房具好きはだいたい猫好きだし(個人の感想です)、ステーショナリー柄はマスト中のマストだ。

しかも、この新デザイン2種は、愛猫家で文房具プランナーの福島槙子さんが監修し、エイ出版「趣味の文具箱」で漫画連載を持つイラストレーターの萩原まおさんの手によるイラストとなっている。
めっちゃかわいい文房具と猫が365日毎日違う絵柄で出てくる(イラストの苦労よ…!)わけで、これはもうハズれる要素ゼロだろう。

使い道としては、まず卓上日めくりカレンダーとして使い、剥がした日付は手帳に貼ってバレットジャーナルのデイリー見出しにする、という使い方が面白そうだ。
なんと、そういう用途に最適な『himekuri note』まで同時発売されるということで、ぬかりないなー。

 

書道パフォーマンス専用のモップ筆

何年か前から中・高の書道部を中心に、特大サイズの紙に大筆で巨大文字を書くというパフォーマンスが流行っている。映画になったり、高校生の公式大会があったりするので、見たことある方もいるだろう。
ただ、大筆は価格が高く、扱いもいろいろと難しい。そこでいま大筆に代わって流行っているのが
『モップ筆』と呼ばれる、掃除用モップを改造したような大筆なのだ。
もちろん、書道用品の呉竹でも販売しているわけで、ISOTでも展示されていた。

毛先がループしているのでボリュームがあり、筆先は洗えるように着脱可能。
さらに穂首をねじると、墨汁が滴り過ぎないように穂先を絞る機能までついている。通販番組に出てくる掃除用モップにもそういえば同じような機能がついてた気がする。

墨汁も、書道パフォーマンス用の巨大パックがあった。
量が多いお徳用なだけかと思ったら、普通の墨汁よりも粘度を高めた特別なもので、パフォーマンス後に掲示するときに、たれ落ちにくくなっているそうだ。
自分の知らないジャンルで知らない文房具が進化しているのって、すごく興奮する。

 

農業専用3年連用日記

知らないジャンルからもうひとつ。手帳業界ではあまり知られてない、でも実は別ジャンルではビッグネーム!という手帳ブランド、SASAKI DIARYをご存知だろうか?

申し訳ないことに僕も今回のISOTで初めて知ったのだが、このSASAKI DIARY、農家の営農日誌向け3年連用日記(3年間、同じ日の記録を同じページに書き込める日記)のトップブランドなのだという。

JA専売ということで一般向けには売られておらず、そのため世間的な知名度は高くないが、実はそもそも国内の3年連用日記におけるパイオニア的存在でもあるらしい。へー!

連用日記以外にも、農作物別に特化したノートも発売しており、野菜作りの作業記録をこまめに記録しておけるのだそう。
これは農家さん以外に、趣味の家庭菜園レベルでも役に立ちそうだ。

 

ペン型ハサミ、いまだ健在

2008年のISOTでレイメイ藤井が発表し話題となったのが、スリムなペン型ハサミ『ペンカット』。
このペンカットが発売された当初は一発ネタの製品だと感じた人も多かったが、なんとそれから10年過ぎて、未だに各社から新製品が出続ける立派な製品ジャンルとなっている。

カミオジャパンの『SAKUPA』は、ハンドルが自動で出入りするちょっと珍しいモデルだ。
使用時はキャップを外すと自動でベルト式のハンドルが展開し、逆にキャップをはめるとハンドルが自動で収納される仕組みとなっている。

ベルト式ハンドルのペン型ハサミは、従来だと、使うときにいちいち左右のハンドルを手作業で出してからでないと切ることができなかったのだけど、『SAKUPA』は単にキャップを外すだけでサクサクと切ることができる。これはかなりスピーディーで使い勝手がいい。

 

サンスター文具からは、同社のペン型ハサミブランド『スティッキール』の新シリーズとして『スティッキール・ロング』と『同コンパクトタイプ』が登場。

ロングの方はこれまでのスティッキールより刃長がかなり伸びて、1ストロークでザクッと大きく切れるようになった。切ってる感覚はもうほとんど普通のハサミと同様で、かなり実用性は高い。
切れ味もかなり安定していて、これ一本あればだいたいオールマイティにいける感じだ。

対してコンパクトはペン状態だと直径が従来より約2㎜小さくなって、かなりスリムに。
こちらは小さな化粧用ポーチに入れておけば、いざという時に便利なエマージェンシーはさみになりそう。

 

もういっこ、シヤチハタのブロック玩具風文房具シリーズ『BLOX』にもペン型ハサミがラインナップされていた。
『BLOX』というのは、ボディにレゴブロック風の突起がついており、6本をひとまとめで持ち歩けるペンやマーカーのシリーズ。なるほど、そこにペン型ハサミが入ってくるのは選択肢として面白い。