森市文具概論

『特集 文紙メッセ2017』注目の新製品

  • 2017年08月22日

文房具ファンのための”文房具まつり”開催

さて、7月に文房具業界最大の展示会であるISOTがあって、さぁ一段落、と思ったら大間違いである。
8月には、これまた大イベントである文紙メッセが大阪で開催されるのだ。
基本的に業界関係者意外お断りのISOTと違い、一般ユーザーも参加できる文紙メッセは、文具ファンなら大人から子供まで楽しみまくりな”文房具のお祭り”として人気が高い。
また、各メーカーもワークショップやお楽しみイベントなどユーザーを意識したブースを作っているため、ISOTとは全体的な雰囲気も大きく違う。

開場前から一般ユーザーの入場待ち列が長く伸びる。関西文房具ファンの熱気ハンパない。

ということで、8月8日〜9日まで大阪・マイドームおおさかで行われた文紙メッセのレポートをお届けしたい。
まずは文紙メッセで初登場となった注目の新製品あれこれ編をどうぞ。

 

かわいい&ゴージャスのNEW女子文具

キングジムのブースでは、ISOTでも展示されていた新製品『デスクポケット』なども展示されていたが、ブースのフロントローはキングジムの女子文具ブランド HITOTOKIブランドの製品群。

キングお馴染みの便利ギア系は後ろに配置し、フォワードは女子文具。

中でも、文紙メッセ当日に発表された新製品、コンパクトに持ち運べるマスキングテープ『KITTA』の新柄とダイアリーシールに注目が集まっていた。

箔加工がゴージャスなKITTA新柄

マスキングテープを常用サイズに切った状態で持ち運べるKITTAシリーズは、新柄12種を発表。そのうち2種はキラッキラでゴージャス感ある箔押しタイプとなっている。
ちょっとしたプレゼントの封に使ったりすると、送る方も貰う方もテンションが上がりそうだ。

手帳のデコに使うと女子力が倍ぐらいに膨れあがるシールタイプ

こちらは新ラインとなるダイアリーシール。手帳のマンスリーページに使えるアイコンやカードを貼り付けるのに使えるカドフレーム、日付を囲むサークルなど、普段から使い勝手の良さそうなラインナップとなっている。
手帳シールは今や文具・ファンシー雑貨業界入り乱れての大激戦地となっているが、キングジムの参戦によって今後どういう展開になるのか、ちょっと注目だ。

 

ご神木の香りがする消しゴム

文房具メーカーに意外と多いのが、関西に拠点を置く在阪メーカー。その中でも関西人にとって特に馴染み深いのが、消しゴムのシードだ。
来年で発売50周年を迎える主力商品のRadar消しゴムは、あのスリーブの水色が愛知県以西の人間にとっては「ザ・消しゴム」であるというぐらいの存在である。(消しゴムは、東日本がMONO、西日本がRadarとざっくり分かれている)

ブース内の写真をSNSにアップするとくじ引きで賞品が当たるイベントを開催。常に人が途切れないシードブース。

で、そのRadarシリーズの新製品が、なんとそのスリーブに伊勢神宮のご神木(樹齢300年以上!)を薄く削ったものを使った、その名も『Radar 神宮御山杉』である。

ウッディなスリーブになったRadar消しゴム

たまたま倒れてしまった本物の神宮御山杉を使っているとのことで、スリーブの木目はひとつひとつ違うユニーク仕様。
香り付きの消しゴムは数あれど、消しゴムからではなくスリーブからちゃんと杉材のいい香りがする消しゴムは、これぐらいのものだろう。
本物のご神木であるからには霊験もあらたかなはず。受験シーズンに向けて一個買っておくと良さそうだ。

 

高級感溢れる大人のボールペン

シードと同じく在阪文具メーカーの大手どころであるサクラクレパスは、事前情報もプレスリリースも無しの、完全に文紙メッセで初公開となるボールペンシリーズを展示していた。

新ボールペン用に別室を用意するぐらいの本気を見せたサクラブース

しかも展示スペースは、他のサクラクレパス商品とは完全に別に仕切られた場所。黒を基調にした宝石店のような設えの別室で、新製品の『SAKURA craft_lab』シリーズは公開されていた。

ビンテージ感のある真鍮軸とスモークアクリルの組み合わせがカッコいい。定価5,000円+税

分解してみるとさほど高級感を感じないアクリルパーツだが、これが真鍮の上にかぶさると印象が一変する

『SAKURA craft_lab 001』と名付けられたゲルインクボールペンは、真鍮の削り出しを軸にしたビンテージっぽい質感。
さらに上からスモーキーなアクリルをかぶせてあるため、アクリルの色に下から真鍮のメタリック地が透けて鈍く輝いているように見える。シックな高級感がありながら、従来の筆記具ではあまり見ない新しい仕上がりだ。

ペン先はサクラの刻印入りの頭冠を回して繰り出すロータリー式

ローレットが刻まれた頭冠の天には、サクラのロゴマークが彫り込まれている。
サクラクレパスのロゴと言えば学童文具のイメージがあるが、こうやって見ると、シンプルで大人っぽいビジュアルにも充分にハマっているように感じる。

微妙に違うブラック5色。どれも落ち着いた渋色揃い。

インクは軸のアクリル色に揃えられており、グリーンブラック・ブルーブラック・ボルドーブラック・ブラウンブラック・ブラックと渋い”黒”の5色展開。万年筆のインクのような落ち着きがあり、大人の日常筆記用として使いやすそうだ。
書き味はかなり滑らかで、インクフローも多め。ずっしりしたペン軸の重みと組み合わさると、書いた感想としては「いかにも高級感あるわー…!」という感じ。

そして001の隣にあったのが、『SAKURA craft_lab 002』。
10色軸の、こちらもゲルインクボールペンだ。

10色軸の、通称”大人のクーピー”

サクラと言えばクーピーペンシル。002は、そのクーピーのビジュアルをボールペンに反映させたデザインとなっている。
作りは001と同じく、スモークカラーのアクリルを塗装した真鍮軸にかぶせたもの。色合いはキュートだけどどこか高級感がある、という不思議なルックスだ。

口金と軸の結合部の段差など、いかにもクーピーっぽい。でもインクは黒のみ

ただ、せっかく軸色が10色とカラフルなのに、中のインクは黒のみ、というのがかなり残念なところ。
リフィルは001、002で共通なので、せめて真っ黒では無く軸色に近い黒に交換する方がいいかもしれない。