前に気づいたのですが、イカの切り身と保冷剤って似ていませんか。ほら、サイズとか。もちろん正気なら間違えるはずありませんが、熱にうなされているとき、冷凍庫でイカと保冷剤が並んでいたら、イカで解熱する羽目になるかもしれません(と、私は心配しました)。

冷凍イカにも解熱効果はありそうですが、風邪の治療に使うとおかずが減るなどいくつか問題もありそうです。そこで私は冷蔵庫の中身の整理を試みたのですが、どんな場面でも文房具は活躍してくれるものですね。思いがけない名作との出会いがあったんです。

……と、自分語りをしたのは、目の前のお客様が、そのときの私のようなお悩みをお持ちだからです。なるほど、ジッパーつき保存袋に書けるペンをお探しなんですね。

いわく、冷蔵庫・冷凍庫内の作り置きのおかずを整理したい。おかずは透明なジッパー付きの保存袋に入れ、そこに保存期間や中身を書いているのだが(イカと保冷剤を間違えないためでしょうね)その袋を使い捨てるのがもったいない。だから、ビニールの袋に書くことができ、使用後に消せるペンはないか?

はい、私と同じお悩みですね。しかし残念なことに、そういうペンはないのです。油性では使った後に消せませんし、逆に水性だと、他の物と擦れて、保存中に字が消えてしまうかもしれません。

じゃあ情報を書いた付箋を貼る? 私も同じことを考えました。けど、上手くいかないんですよ。付箋は糊が冷気に弱いのか、冷蔵庫や冷凍庫では剥がれてしまうんです。

困りました。

でも、大丈夫です。こういう便利なアイテムがあるので、使ってみてください。

この「ワザアリテープ」(ニチバン)は、キッチンでの使用を前提に開発されたテープです。油性マーカーやボールペンで文字を書けるようになっていますし、冷蔵庫でも冷凍庫でも剥がれないので、食べ物の保存にはとっても便利なんです。

それだけじゃありません。ハサミなしで切れるようになっているうえ、水にも強い。冷気では剥がれないのに、貼りなおしもきくんですね。ですから食べかけの冷凍食品の袋を閉じたり、食パンの袋を閉じる、あの、アレです、アレの代わりにもなります。

さらには、マグネットつきを買えば冷蔵庫にくっつくという心配り。「技あり」を名乗るだけありますね。

 

ニチバン『ワザアリテープ