株式会社LIHIT LAB.
馴染みのある文房具を作っているメーカーですが、
リヒトラブという会社名は、なんだろう、なにか意味がありそうな、と興味が沸いてくる社名です。

昭和13年に『 田中経人商会 』と称して、大阪で文具を扱う卸業を創業されますが、もの作りが好きだった創業者は製造業へ転身を決断し、事務用品メーカーとなりました。
昭和20年、『 リヒト事務用品製作所 』と改称します。
ここで「 リヒト 」が登場します。ドイツ語の LICHT は、光・曙・希望、などの意味です。ドイツの詩人 ゲーテ の言葉で、「 もっと光を!mehr licht! 」があります。世のため、人の為になる、便利な製品を広く世間に広め、お客様の役に立ちたい、社会貢献したい、という意味が込められているそうです。
でもなぜ、 LICHT LAB ではないのでしょうか
LAB は英語の Laboratory(実験室・研究所の意)の略称です。
ドイツ語と英語を合わせています。社名だけ見ても、哲学的で、進化し発展し続けていくことにこだわりを感じますが、この精神は製品にも、ちゃんと現れていると思います

昭和15年「 スプリングファイル 」を発売。
昭和26年「 ペーパーファスナー(№8) 」を発売。
書類の綴じ方にこだわります。
昭和37年 日本で初めて「 カラーファイル 」を製造発売します。
この「 カラー 」が今日のリヒトラブの大きな特徴につながっていくと、私は思います。
昭和38年「 スーパードリル(№1001) 」発売。
穿孔機なのですが、綴じる事へのこだわりの現れです。
昭和40年「 パンチレスファイル(№33) 」発売。
昭和41年「 電動パンチ(№2001) 」発売。
昭和43年「 コンピューターバインダー(№1301) 」発売。
「 クリヤーホルダー(№78) 」発売。
昭和57年「 リングファイル(№153) 」発売。

スプリング、ファスナー、ドリル、パンチレス、リング、と綴じ方にこだわりますが、パイプ式はありません。
そしてカラーファイルとクリヤーホルダーの登場。
これらはヒットしたから残っているのかもしれませんが、リヒトラブの真骨頂があると思います。つまり、パイプ式ファイルの使い方に顕著な、社内の共有目的より、カラーファイルとクリヤーホルダーに顕著な個人使用へのまなざし、社員のひとリヒトりへのLOVEがある。リヒトラブは、いち早く患者一人一人を対象にするカルテホルダーなど病院関係の事務用品を作り、病院向けカタログも出しています。
「 事務用品 」と云っても社員ひとリヒトりに目を向けているので、例えばリングファイルのPRでは、「 ビジネスにもファッション感覚 12色に着こなす おしゃれなファイル 」と言って「 お好みの色が選べるパステルカラー12色 」と謳っています。

品番は、アルファベット+数字。いかにも欧米風。
色彩は明るくカラーバリエーションも豊富に揃え、ひとリヒトりのデスク周り向けの製品が充実しています。

さて、嘘だと疑いになられるなら、見て確かめてください。リヒトラブ80年の歴史と華やかで触り心地が楽しい新製品をご覧になってください。

今回は、リヒトラブによる研究と、われわれがリヒトラブを研究することをテーマにしました。
是非、御来店頂きお楽しみください!

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開催日:3月2日(金)~3月30日(金)
平日 9:00~18:00/土曜11:00~17:00

会場: モリイチ京橋店 2階イベントスペース
(住所:東京都中央区京橋1-3-2 モリイチビル)
アクセス:JR「東京駅」八重洲中央口 徒歩5分
東京メトロ銀座線「京橋駅」7番出口 徒歩2分
料金:無料